あるとき、あるマンションの物件調査で訪れたお部屋。
そこは大きな3LDKの広いお部屋。
日当たりもよくて、夕日がたっぷり入り込んでいる。
この部屋でリノベーションしたら暖かくてとても良いお部屋になるだろうな。
そう確信した素敵なお部屋。
設備や内装は建築時当初なので数十年は経っているため、リノベーションするにはちょうどよい物件だった。
そしてリビングの隣にある和室には、かつて住んでいただろう住人の荷物とお仏壇もある。優しそうなおじいさんの写真が目に留まる。
ここで暮らした方たちの日常があって、暖かくて広いお部屋でいろいろな日常を過ごしただろう。
今度はこのお部屋が生まれ変わって、また新たな家族の第一歩となって生活が始まっていくのだ。
この家から続くまた別の家族の物語。
現地調査では数々の物件を見てきたので、空っぽのお部屋だったり、綺麗にリフォームされたお部屋だったり。
そして残置物といわれる置いて行かれたもの。
身内の方が整理したりするだろうけれど、そこにかつてあった生活が垣間見れて、私は好きです。
このお部屋を立派に素敵に引き継いでいきますからね。
そんな思いで身が引き締まると同時に、責任感が増します。
中古物件の素敵なところは改修前と言われる状態があってからこその、改修後がある。というところ。
生まれ変わる姿を見せてあげられるというのは素晴らしいと思っています。
中古物件が生まれ変わってそこに価値が生まれる。
みんなで社会に貢献できるところも魅力なのです。
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